介護職員が老人保健施設で働く際の仕事内容とメリット

数多くある介護職員の勤務場所の中でも、比較的働きやすいと言われるのが老人保健施設です。老健とも呼ばれるこの施設は基本的な要介護者の身体介助はもちろん、リハビリテーションや感染予防なども行います。

老人保健施設は要介護者の在宅復帰が主な目的となるので、身体介助よりもリハビリの比重の方が大きいことが特徴です。老人保健施設は大きく在宅強化型、従来型の2つに分類されていて、在宅復帰率が50%以上、ベッドの回転率が10%以上という基準が設けられています。

介護職員の主な仕事は、日常生活のサポートや身体介助になります。専門医や理学療法士が行うリハビリのサポートも、大事な役割の一つです。老健は在宅復帰を目指す人が利用する施設なので、利用者の平均所在期間は約1年程度と他の介護施設に比べて少なくなっています。回転率が高く様々な利用者と触れ合うことができるのが老人保健施設ならではの魅力です。

一人ひとりと時間を掛けて向き合いたい人にはデメリットになりますが、幅広い経験を積みたいと考える介護職員にはメリットになります。

平均収入は、訪問介護やデイサービスが30万円前後なのに対して老人保健施設は33万円前後と若干高めです。介護職というと低収入で激務になりやすいというイメージを持たれがちですが、老健に関しては当てはまりません。

肉体的な負担が少なく一般的な業種とほぼ変わらない給料水準という好条件が揃っています。これが老人保健施設が働きやすいと言われる理由です。